『ねこガム』作:きむらよしお
ガムはガム、食べるガム。もぐもぐ…ぷぅー、ふくらむガム。
ねこ×ガム、どんな物語になるかな?
幼稚園で3歳児の担任をしていた時、園児を連れて、他の幼稚園に遊びに行くというイベントがありました。知らない土地、知らない人、知らないものばかりに囲まれて、子どもたちはなんだかソワソワ。3歳というと、まだ友達の作り方や一緒に遊ぶ方法を知らない年齢ですので、心がざわつくのも仕方ありません。
そんな時に、この『ねこガム』を、その幼稚園で同じく3歳を担任していた先生が読んでくれました。
ガムが膨らむと、先生の顔も風船のようにぷくーっと膨れ上がって
スーッとしぼむと、先生も一緒にシューっとしぼんでいく
そんな読み聞かせを見ていると、ソワソワしていた子どもたちから笑顔がこぼれ始めました。
同じところでみんなが笑うと、なにかお互い心が打ち解けたような感覚になったようで、読み終わる頃には楽しかったねーと話し合ったり、さっきまでギクシャクしていた隣の子と顔真似までしちゃう姿がちらほら。イベントが終わる頃には、まだ帰りたくなーい!もっと遊びたーい!という声がたくさん聞こえてきて、嬉しかったことを覚えています。
子どもたちは、読み聞かせという共通の楽しみの中で、友を作り、心を通じ合わせることもできるんですね。
この時間がなかったら、イベントは失敗に終わっていたことでしょう。読んでくれた先生とこの『ねこガム』に、感謝しています。
絵本の読み聞かせは、友達も作れる!というお話でしたw
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